老犬の自宅シャンプーについて|負担を掛けずに清潔に保つ方法を紹介

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年齢を重ねた愛犬にこんな様子はないでしょうか?

「トイレの失敗が増えた。体がふらついてうっかり排泄物を踏んでしまうこともある。」
「階段の上り下りがゆっくりになってきた。」
「以前に比べるとサロンでのシャンプー後、自宅でぐったりとよく寝るようになった。」

これらは徐々に現れる犬の「老化のサイン」です。

そんな老化のサインが現れ始めた愛犬を清潔に保つには「自宅シャンプー」をはじめ、飼い主様がこまめにケアを行うことが重要になります。

現在までご自宅でシャンプーを行ったことはありますか?

今回は、自宅で「手早く」「安全に」行うシャンプーの方法と注意点をご紹介します。
是非最後までお読みいただき、日常のケアにお役立てください。

 

老犬って何歳から?

犬は1才で成犬になり、人間よりも早く成長していきます。

まだまだ若いと思っていても成長はあっという間で、犬のシニア期は一般的に小型犬で7~8才、大型犬で6才からと言われています。

どんな犬種でも10才を過ぎると「高齢期」と言えるでしょう。

 

老犬の自宅シャンプーのメリット

体力の低下など老化を感じてきたからこそ、自宅シャンプーを行うことで愛犬に「負担をかけたくない」と思う飼い主様も多いのではないでしょうか?

こちらでは、老犬の自宅シャンプーのメリットを紹介していきます。

皮膚被毛を清潔に保つ

シニア期に入ると様々な理由から排泄物で体を汚してしまうようなことが増えていきます。

それをそのまま放置すると、皮膚の衛生状態を悪くし皮膚炎を引き起こす可能性が高まります。

汚れてしまったらその都度、汚れを落とすことで皮膚被毛を清潔に保てるでしょう。

病気の早期発見

病気の発症リスクが高まるシニア期だからこそ、愛犬の体調の変化に注意が必要です。

愛犬の全身に触れることができるシャンプーは、

  • 皮膚被毛の異変
  • しこりやイボができている

などの異変に気づくきっかけとなり、病気の早期発見に役立ちます。

 

愛犬への負担軽減

老犬になると、視力や聴力の衰えにより環境の変化にストレスを感じやすくなります。

トリミングサロンが苦手な子はこれまでよりもストレスをより強く感じ、体調が急変したり持病を悪化させる場合もあります。

ご自宅で飼い主様が行うシャンプーは、愛犬の負担やストレス軽減に繋がるでしょう。

 

老犬の自宅シャンプー注意点

こちらでは、老犬の自宅シャンプーを「安全」に行う上での注意点を紹介します。

頻度、時間

老犬のシャンプーは負担を掛けないよう、多くて2ヶ月に1回程度のサイクルで行うのが良いです。

シャンプー時間も、手早く短時間で終わらせることを心掛けましょう。

体調チェック

シャンプー前、シャンプー中も愛犬の体調をチェックするようにしてください。

体調が悪いなと感じる日は無理にシャンプーを行わないよう注意が必要です。

ケアタイミング

何か体調に異変があった場合、すぐに病院の受診ができるよう診療時間内にシャンプーを行うと良いです。

 

老犬シャンプーのやり方とポイント

老犬のシャンプーは「安全」に「手早く」行うことが大切です。

こちらでは老犬の自宅シャンプーの流れやコツを紹介します。

用意するもの

ブラシ、シャンプー剤、タオル、ドライヤー、桶。

 

■あると良いもの

 以下があるとシャンプー時、愛犬の負担軽減に役立ちます。

  • 滑り止めマット(無ければバスタオル)
  • リンスインシャンプー
  • スポンジ
  • 吸水性の高いタオル

 

シャンプーの流れ

①下準備をする。

  • 浴室と脱衣所の温度を同じにする。
  • シャンプー液は桶に泡立てて用意しておく。
  • 滑り止めマットを敷く。
  • ドライヤーはコンセントを差しておく。
  • タオルを広げて置いておく。

 全てすぐに使用できるよう環境を整えます。

 

②ブラッシング

 「もつれ」や「抜け毛」があるとシャンプーが浸透するのに時間が掛かります。

 汚れもしっかり落とすことができないので、ブラッシングを行ってからシャンプーをしましょう。

 ※シャンプーとは別日にブラッシングを行っておくと時短になります。

 

③シャンプー

 やさしく声をかけながら、35度~37度程度のぬるま湯で全身を濡らし、泡立てたシャンプーでしっかり全身を洗い上げます。

 

④すすぎ

 洗い終わったあと、手早く全身をすすぎます。お顔のすすぎは大きめのスポンジに水を

 含ませ、撫でるように洗い流してあげると犬に負担が掛かりません。

 

⑤ドライング

 シャンプー後水分をしっかり絞りタオルドライを行うことがその後のドライヤーの時短に 繋がります。

 足先や足裏は特にしっかりとタオルで拭いてあげると良いです。

 その後ドライヤーで全身を乾かします。

 

⑦さいごに

 乾き終えたら、たくさん褒めてゆっくり体を休ませてあげましょう。

 

■ポイント

  • 老犬は体力や筋力が低下し四肢の踏ん張る力が衰えていきます。

無理に立たせず座らせたままのシャンプーやドライヤーを行うようにしましょう。

 

  • 老犬は急な音や刺激に敏感になります。

怖がらせないよう、水圧は「弱」から「強」にするなど徐々に馴らしてあげましょう。シャンプー中も、安心出来るように優しく声をかけ続けることが大切です。

 

  • どんなに手早く行ってもシャンプーは犬に負担を掛けてしまうもの。

完璧を求めず出来る範囲で行うことを心掛けましょう。

 

持病がある、寝たきりの子のケア

「持病がある子」「寝たきりの子」は、まずはかかりつけ医に「シャンプーをして良いか?」を相談しましょう。

汚れやニオイが気になる場合でも無理に全身のシャンプーはせず、洗い流しのいらないドライシャンプーや「シャンプータオル」と言われる拭き取りシートを活用し、汚れを落とす方が良いです。

頻繁にシャンプーができないからこそ、汚れを溜めないことが清潔さを保つ上で重要です。

 

まとめ

老犬のシャンプーは安全に手早く行うことが大切です。

頻繁にシャンプーができないからこそ「毛のもつれ」や「汚れ」を溜め込まないよう、こまめなケアを行うこともペットを清潔に保つ上で重要です。

愛犬がいつまでも快適に暮らせるよう、シニア期を迎える前から飼い主様もペットも少しずつ日常的にケアを行い、慣れていけると良いですね。

また、当店では動物病院併設のトリミングサロンとして、獣医師と連携し老犬トリミングを受け付けています。

  • 老犬を清潔に保つお手入れしやすいカットのご提案
  • 老犬の自宅時短ケアのレクチャー
  • 持病がある子のメディカルトリミングなど

飼い主様とペットの気持ちに寄り添い対応をさせていただきます。お気軽にご相談ください。

 

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