2024/12/07
犬のシャンプーを泡立ててから行う理由〜泡立てると皮膚の負担を軽減できる?~
犬のシャンプーは一般的に月に1度トリミングサロンにて行っている飼い主様が多いのではないでしょうか?
犬をシャンプーをする際に「泡立てて使ってください。」と言われたことはありますでしょうか?
泡立てることによって、どのような効果があるのかわからない方も多いでしょう。
今回の記事では犬のシャンプーを泡立てる理由と方法を解説します。最後までお読みいただき、犬の皮膚を健康的に保つためにお役立てください。
目次
シャンプーを泡立てる理由
近年、人のハンドソープやボディソープでも泡タイプのものが注目され主流になってきていますね。皮膚の表皮、被毛のキューティクルは濡れると摩擦に対してとても弱いです。
犬の皮膚は人の皮膚の1/3程度の薄さしかないので泡で摩擦を軽減しないと皮膚が傷んでしまいます。
泡のシャンプーを使うことで体を洗う時の摩擦による皮膚への刺激を少なくするクッションになります。
皮膚と被毛についた汚れを浮かして包み込み、空気の層を作ることで洗い流した後の汚れの再付着を防ぐことが可能です。
シャンプーを泡立てる方法と道具
シャンプーを泡立てる方法は以下のものが挙げられます。
- シャンプー剤を洗面器に入れて強めのシャワーで泡立てる。
- ペットボトルに少量の水とシャンプー剤を入れて振る。
- 人の洗顔用のネットやスポンジで揉みこむ。
よりきめ細かい泡を作ることで細部まで洗浄することができます。
シャンプーの流れ
犬のシャンプーをする際は泡立てたシャンプーを使いましょう。
具体的なシャンプーの方法は以下の通りです。
①事前準備
- バスタオルや吸水タオル
- シャンプー剤
- ドライヤー
- ブラッシング用ブラシ
- 洗面器やスポンジ
人と犬の皮膚は作りが違うため必ず犬用のシャンプーを使います。
②ブラッシング
被毛に絡みやもつれなどがある状態でシャンプーをすると細部まで洗浄成分が届きません。ドライヤーで乾かす時も毛玉になりやすいです。シャンプー前はブラッシングしましょう。
③全身を濡らす
犬の被毛の根元に水分を含ませるためにシャワーで濡らします。37℃程度の少しぬるいと感じる温度が適温です。シャワーで全身を濡らす際は顔から遠い箇所から濡らしていき、鼻に水が入らないように注意しましょう。
④なじませてから洗う
泡立てたシャンプー剤を使い全身を洗っていきます。
顏周りは小さくカットしたスポンジを使うと口周りや目の周りを洗いやすいです。
⑤洗い流す
皮膚にシャンプー剤が残ったままになっていると皮膚トラブルにつながるため、泡をしっかりとすすぐことが重要です。
シャンプーのぬめりがなくなり、キュッとした手触りになればしっかりとすすげたサインです。
保湿のため必要に応じてリンスを使用しましょう。
⑥全身を乾かす
洗い終えたらタオルドライを中心に水分をしっかり吸収します。
ドライヤーを使用する時は低温からはじめ、熱くない距離で使いましょう。
ブラッシングを行うとより短時間で乾かすことが可能です。
シャンプーの頻度
皮膚に問題のない犬は10日から14日に1回のシャンプーをおすすめします。
しかし膿皮症やアトピー性皮膚炎を患っている犬は動物病院で処方される抗菌シャンプーや薬用シャンプーを7日に1回を目安にしましょう。
シャンプーのしすぎは皮膚のバリアがはがれ、必要な皮脂まで落ちてしまい乾燥やかゆみの原因になります。
泡タイプのシャンプーも便利
シャンプー剤の種類には液体タイプや泡で出てくるシャンプーもあり散歩に行ってきた後の足裏や部分洗いにも便利です!子犬、高齢犬にも使いやすい泡タイプのウォーターレスシャンプーもあります。
まとめ
シャンプーを泡立ててから行う理由はご理解いただけたでしょうか?
泡立てたシャンプーを使うことで皮膚への負担を減らし、健康維持にもつながります。
犬のシャンプーやスキンケアについて心配事がありましたら、お気軽に当サロンまでご相談ください。
奈良県生駒のトリミングサロンFLORA