犬のひげカットは必要?|カットする前に知っておきたいこと

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犬のひげカットは必要?|カットする前に知っておきたいこと

ボーダーコリーの鼻トリミングサロンで「ひげをカットしますか?」と聞かれた経験はありますか?
犬の顔周りをすっきりさせたいけれど、「ひげを切っても大丈夫かな?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では犬のひげが果たす役割や、カットしないほうが良い犬について解説しています。
犬のひげカットを検討中の方は、カットするかどうかの判断基準にお役立てください。

犬のひげの役割とは

犬のひげは単なる毛ではなく、感覚器官の一部です。
生活のさまざまな場面で重要な役割を担っています。
ここからは、犬のひげの役割を紹介します。

感覚器官としての機能

犬のひげは、周囲の状況を感知するセンサーのようなものです。
ひげの根元に集まる神経が、物体の接触や空気の流れを敏感に感じ取り、犬は障害物を避けたり、狭い場所を安全に通り抜けます。
目の保護にも役立ち、長い草などが顔に触れると、まばたきをして目を守る反射が起こります。
五感が低下した犬にとっては、ひげが周囲の環境を把握するための重要な手がかりとなるでしょう。

コミュニケーションのサイン

犬はひげを使って感情を表現したり、コミュニケーションをとっています。
犬同士が近づくときに、ひげは相手の存在や距離を測る重要な役割を果たします。
ひげの位置や動きは、犬の心理状態を示すサインのようなものです。
以下のような動きのひげを観察することで、犬の感情をより理解できるかもしれません。

  • ひげが前に突き出される:興奮や攻撃的な状態
  • ひげが自然に下がり、マズルに沿って寝ている:リラックスしている状態
  • ひげがピクピクと動く:緊張や警戒している状態

健康状態の指標

犬のひげは、健康状態のバロメーターにもなります。
元気で健康な犬のひげは以下のような特徴があるので、チェックしてみてください。

  • 長い
  • 太くてまっすぐ
  • 枝毛がない

健康に問題がある犬や高齢犬になると、以下のような変化が見られることがあります。

  • 短く細くなる
  • 勢いがなくなる
  • 白くなる(白毛の犬を除く)

皮膚の炎症や病気の影響で、ひげが折れやすくなったり自然に抜けたりすることもあります。
これらの変化がでたときは、栄養不足や病気のサインの可能性があるため、犬の状態をよく観察してみましょう。

犬のひげカットは必要?

犬のひげをカットする必要は、基本的にはないでしょう。
「絶対にカットしてはいけない」
というわけではありませんが、ひげには感覚器官として重要な役割があるため、カットを検討する際にはひげの役割を理解し、慎重に判断してください。

犬のひげカットする場合とは

犬のひげをカットする理由は、見た目を整える「美容目的」で行われることがほとんどです。
口元をすっきりさせたり可愛くみせるために飼い主が希望することが多いでしょう。

ひげカットしないほうが良い犬とは

ミニチュアダックスフンドの顔

ひげカットを検討している場合、以下のような犬はカットを控えましょう。

高齢犬や感覚機能が低下している犬

加齢や病気により視力などの五感が低下している犬にとって、ひげは周囲の環境を把握するための重要な感覚器官として機能します。
ひげを頼りに、暗い場所や障害物が多い環境でも安全に移動できます。
ひげを切ることで環境への適応力が損なわれる可能性があるため、カットは避けるべきでしょう。

子犬

子犬はすべての感覚器官が成長途中のため、ひげをカットするのは避けましょう。

成長過程にある子犬にとって、ひげは周囲の環境を探索し、学習するための大切なツールでもあります。

顔周りを触られるのが苦手な犬

顔周りを触られることにストレスを感じる犬にとって、ひげのカットは大きな負担になります。
カットの際に怖がって急に動いたり、抵抗したりすることで、けがのリスクが高まるだけでなく、恐怖がトラウマになる可能性もあります。
無理にカットするよりも、ストレスをかけない選択をしましょう。

外出や犬同士のコミュニケーションが多い犬

散歩やアウトドアを楽しむ犬は、外で障害物を感知するためにひげを使います。
ひげを通じて犬同士は距離感や感情を察し、スムーズにコミュニケーションも図っています。
外出が多い犬や他の犬とよく交流する犬には、ひげを残しておくことが大切です。

犬のひげカットをしたい場合は?

トリミングのハサミ

犬のひげカットを自宅で行う場合は、以下のようないくつかの注意点を押さえておきましょう。

  • ひげを抜かない
    ひげの根元には神経が通っており、無理に抜くと痛みや炎症の原因になるのでやめましょう。
  • バリカンを使用しない
    正確なカットが難しく思わぬけがの恐れがあるので、バリカンの使用は避けてください。
  • 適切な道具を使う
    ひげを根元から安全にカットするために、刃先が丸い「犬専用のひげ切りハサミ」の使用をおすすめします。
  • 慎重にカットする
    ひげは盛り上がった皮膚に生えているため、一本ずつ丁寧に切りましょう。
    動く犬や舌を出す犬には特に注意が必要です。
    ハサミでマズルや舌を傷つけてしまう可能性があるのでカットの際は十分気を付けてください。

自宅でのケアに不安がある場合は、トリミングサロンへ相談することをおすすめします。
プロのトリマーは専門の道具とカットのスキルを備えており、安全かつ的確に犬のひげをカットできます。
犬にストレスを与えず、適切にケアしてあげましょう。

まとめ

犬のひげは、感覚器官としてさまざまな役割を果たしています。
飼い主の希望により犬のひげをカットすることは可能ですが、ひげを切ることにはリスクが伴うため、犬の状況に応じてカットするかどうか判断してください。

当店では、安全に配慮したひげカットの施術を提供しています。
ひげカットに関する不安や質問がある方は、ぜひ当サロンまでお気軽にご相談ください。
プロのトリマーが大切な犬のケアをお手伝いします。
ご予約・ご相談はいつでもお待ちしております。

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